茶の水幻想 | 哀愁のハードコアライフ

茶の水幻想

御茶ノ水は『楽器の街』である。
駅前の商店街には多くの楽器屋が建ち並び、
文字通り東京で最も楽器が集中する場所と言っていい。

私は「左利き用Fenderストラトネック(メイプル指板)」を探していた。
現在所有しているSquierのジャズマスターのネックを交換するためだ。
私は右利きであるが、あえて左利きのネックをつけることによって、リバースヘッドにしたかった。そっちの方がカッコいいから。

左利きのストラトは数が少ない物だが、
「御茶ノ水に行けばあるだろう・・・!」
私は確信していた。

夕方、小雪がちらつく中『楽器の街』に到着した。
とりあえず片っ端から店を見ていくことにした。
しかし、1時間程経過してほとんどの店を見たが、
左利きどころかネック自体が売っていない!!
私はボーゼンとした。

よくよく考えてみると、私は御茶ノ水と相性が悪い。
過去2~3回行ったが一度も目的の物に出会ったことがない。
私の探し方が悪いのか、それともただの無いものねだりなのか・・・。

フォローしておくと、それぞれのお店の品揃えはすごく良い。
間違いなく良い物が手に入る場所である。

ただ、『楽器の街』はあまりにも私に冷たい。
でも、また探し物があるときはこの言葉が頭を過ぎるはずだ。
「御茶ノ水に行けばあるだろう・・・!」